前回は粗利益改善の重要性と売上改善について述べましたが、今回は製造原価(率)の低減について述べたいと思います。 実際、売上を伸ばして資金繰りを改善するより、製造原価(率)を提言する方が速攻性が高いです。なぜなら、売上については、例えば単価を上げるといった場合、顧客との交渉が必要な業種においては、時間がかかったり、断られ...
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粗利率を高めることで資金繰りを良化させる 一口に会社の「利益」と言っても種類があります。決算書を見るといくつも出てきており、基本的に①売上総利益②営業利益③経常利益④税引前当期純利益⑤当期純利益の5つがあります。それぞれに算出方法があり、それぞれに意味があります。 その中で、基本かつ重要なのが①売上総利益(粗利益)と言...
「銀行が融資(自己の保有する債権)をデフォルトリスクで区分けし、その区分けに応じた貸倒引当金を積み増す一連の作業が自己査定、 自己査定の作業で取引先=債務者を区分するのが信用格付(債務者格付、銀行格付)、信用格付で判定された債務者の区分(ランク)が債務者区分 」 これは「2.信用格付」の冒頭部分です。 今回はこの信用格...
銀行が融資(自己の保有する債権)をデフォルトリスクで区分けし、その区分けに応じた貸倒引当金を積み増す一連の作業が「自己査定」、自己査定の作業で取引先=債務者を区分するのが「信用格付」(債務者格付、銀行格付)、信用格付で判定された債務者の区分(ランク)が「債務者区分」。 上記はこちらの記事の冒頭部分で説明していますが、今...
そもそも手形とは何か?をよく理解しないまま、取引先から言われるがままに手形による取引をしている経営者の方は結構多いと思います。 仕入れ等の支払いにで手形を振り出し、資金繰りをなんとか回している方もいると思います。 手形取引は短期(1年以内)資金のやり取りとして活用される取引であり、例えば、建設業や製造業等では実際の売上...
「今までは必要な時いつでも融資してくれた銀行が、二期連続赤字になった途端急に冷たくなり、融資をしてくれなくなった」 これは銀行と長年融資取引してきた社長さんの素朴な疑問です。 決算内容が良ければ銀行は融資してくれるが、赤字企業にはなかなか貸してくれない。これは世間一般の常識です。ではなぜ赤字企業には融資してくれないので...
会社の運営をする上で、金融機関との交渉は欠かせない業務の一つです。口座の開設、公共料金の引き落とし、給与振り込み、その他支払業務など、銀行の業務は自動化され銀行員の数は今後減ると思われますが、銀行の機能としてはまだまだ取って代わられる事はないでしょう。 その金融機関との取引の中で、両者とも気をつかうのが融資取引について...
事業資金の結末と題してここまで説明してきましたが、今回の任意売却と競売という不動産処分がいろいろな意味で「最後の手段」、しかしできれば選択して欲しくない手段です。 今回の内容をぜひ参考にしていただき、万一決断されるときには慎重に慎重を重ね考えてください。 任意売却と競売、それぞれ必須のプロセスがある 任意売却、競売(け...
絶対成功する設備投資の方法はあるのでしょうか? 勿論そんなものはありません。 だからこそ、多くの経営者が悩んでいます。つまり、判断に迷っているということです。 皆様は設備投資の際にどのような基準で判断を下していますか? その設備投資から得られる売上、人間関係、前例、それとも勘・・・でしょうか? 事例を挙げるので客観的に...
第3回 代位弁済(保証付き融資の場合)に引き続き、プロパー融資の場合に「期限の利益喪失状態になったあとで、何が起こるのか?何が起こるのか?」について説明します。 債権回収方法~プロパー融資は一つずつ手順を踏む プロパー融資が保証付き融資と違う最大のポイントは「保証が無い、代位弁済してくれる相手がいない」という点です。銀...